【 2010年08月03日 10:49 】
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ニュージャパンキックボクシング連盟
「熱風 零七~桜井洋平FINAL」
2010年8月1日(日)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00
▼第7試合 桜井洋平FINAL 60kg契約 3分5R
○桜井洋平(Bombo Freely/WFCAムエタイ世界ライト級王者)
判定3-0 ※三者とも49-46
●羅紗陀(キング/WBCムエタイルール日本&NJKFスーパーフェザー級王者)
桜井は1997年7月21日にデビュー、今回の引退試合が37戦目となる。ヒジあり3分5Rのキックボクシングルールでは各団体のチャンピオンクラスが集結した『真王杯』60kg級優勝を始め、NJKFバンタム&ライト級王座、NKBフェザー&ライト級王座、WFCAムエタイ世界ライト級王座を獲得。長い手足から繰り出すヒジ&ヒザが武器で、その強さは“まるで災害のようだ”と例えられた。
大和哲也と並ぶNJKFの若きエース羅紗陀との一戦はまさしくエース継承マッチ。桜井がヒジありで本来の強さを発揮して有終の美を飾るのか、それとも羅紗陀が直接対決で世代交代を完璧に成し遂げるのか?
桜井の大応援団による「洋平コール」が地鳴りのように鳴り響き、羅紗陀にとってはアウェーのような状況で試合開始のゴングは鳴った。
1R、両者サークリングで距離をとり、リングに円を描く。まずは桜井がローキック、羅紗陀のローはしっかりとかわしていく。ローの蹴り合いから桜井が長いリーチを利した伸びる右ストレート、続いて必殺の右ヒジに行ったが羅紗陀はブロックする。
ローの蹴り合いから桜井が羅紗陀の右フックの空振りを誘って左フック、すぐにワンツーで前へ出るが羅紗陀はかわす。桜井の右ストレートに羅紗陀は強烈なレバーブロー。ミドル、ローの打ち合いから羅紗陀がパンチで行くと桜井がヒザ。非常に緊張感のある展開が続く。
2R、羅紗陀がプッシュから右ロー、桜井は左ミドルを返す。桜井が意表をつく飛びヒザ蹴り! パンチで突っ込む桜井に羅紗陀が左ミドルを合わせ、左右フックを打ちに行く。羅紗陀の左レバーブローからの右フック、桜井も左ミドルから右ストレートを伸ばす。パンチが交錯し、スリリングな打ち合いに。
羅紗陀が右ストレートで桜井にロープを背負わせて右フック、さらに左レバーブローを決める。桜井反撃の左フックはスウェーでかわし、すぐに左右フックで前に出る。桜井は長いリーチから繰り出される左ジャブ。
桜井のパンチがヒットする度に、場内がドッと沸く。その応援をバックに桜井は羅紗陀をロープに詰めると右ヒジ! 羅紗陀は回り込んでかわすとアッパーで反撃。すると桜井は“やるな!”という表情で笑顔を浮べた。
3Rも羅紗陀がパンチで攻める。左フックで桜井を仰け反らせ、さらに左レバーブロー。桜井の左ハイキックはスウェーでかわし、ローとパンチで前へ出る。桜井は首相撲からのヒザ蹴り、羅紗陀が後方へ投げ飛ばす!
羅紗陀が左レバーブローからテンカオを2発、これで桜井が“うっ”と効いた表情になる。さらに右フック、左フック。桜井は左ヒジを出すが空振り。しかしその直後、羅紗陀が左レバーブローに行ったところで、桜井がカウンターの左ヒジ! これで羅紗陀がダウン! 桜井応援団は総立ちになる。
ヒザ、ヒジで猛攻を仕掛ける桜井に羅紗陀は横蹴りと右フックで応戦。さらに強烈な左レバーブローを叩き込むが、次のレバーブローにまた左ヒジを合わせられ、グラつく羅紗陀! 桜井は思わずガッツポーズ! 羅紗陀が倒れないと見るや飛びヒザ蹴りを仕掛け、ヒジ、ヒザ、左右フックで追撃。羅紗陀も逃げずに左フックを打ち返し、右フック、右アッパーで激しく打ち合う。
場内のヴォルテージが最高潮に達する中、4R開始のゴングが鳴る。左レバーブロー、左右フック、アッパーとパンチで反撃する羅紗陀。両腕ブロックでガードするのが精一杯の桜井に悲鳴が飛ぶ。これは逆転KOなるかと思われるほどのパンチのラッシュだったが、羅紗陀が右アッパーから左レバーブローに行ったところで、またも桜井の左ヒジがカウンターで炸裂! 桜井が2度目のダウンを奪う!
場内には歓声が渦巻き、耳をつんざくような両者への応援。立ち上がった羅紗陀は逆転KOを狙って左右のフック、アッパーで桜井を追い詰め、桜井はブロックしながらも左ヒジで反撃する。羅紗陀のパンチでの猛攻に追い回される桜井だが、ヒザ、右ストレートを返してこのラウンドを凌いだ。
5R開始前、桜井は両手を広げて羅紗陀を抱きしめる。羅紗陀のパンチで左目上は腫れあがっているが、何とも楽しそうな表情だ。
試合が開始されると羅紗陀は左レバーブローを叩き込みながら左右のフック、桜井も右ストレートと左フックで反撃するが、羅紗陀の左右フックの勢いが凄まじい。パンチでガンガンと前に出る羅紗陀に桜井もパンチとヒジで応戦。
羅紗陀の強烈な一撃が桜井を捉え、ロープにまで吹っ飛ぶも桜井は倒れない。左フックでロープに追い詰めた羅紗陀が放った再度の左フックで桜井のアゴが跳ね上がる! さらに右ストレート、左右フックをヒットさせる羅紗陀だが、桜井も執念で倒れない。それどころか右ストレート、飛びヒザ蹴りで反撃してくる。
最後まで逆転を狙って攻め続けた羅紗陀だったが、桜井を倒すことは出来ず、桜井が本来の持ち味を十分に発揮できるキックボクシングルールで若きエースを破り、長期間にわたって団体を引っ張ってきた底力を見せ付けた。
「羅紗陀選手は強かった。凄く楽しかったです」とマイクでコメントした桜井。続いて引退セレモニーが行われ、関係者・マスコミからの記念品の贈呈(格闘技ウェブマガジンGBRからはパネルを贈呈)が行われ、かつて桜井と激闘を繰り広げた山本元気を始めとする対戦相手、そしてK-1ライト級チャンピオンの大和哲也などが労をねぎらった。
桜井は「最後に羅紗陀選手と拳を交えられてよかったです。今までありがとうございました。キックボクシングをやるきっかけを与えてくれたオサム君、天国にいるノリヒト君に感謝します(涙声)14年間、最高に楽しかったです。いま思えば辛かったことも苦しかったことも楽しかったです。ここまで応援してくれたみなさんのひとつひとつが力になって、今日まで試合をしてこれました。14年間、ありがとうございました」と挨拶。10カウントゴングを聞き、リングに別れを告げた。
▼メインイベント(第9試合) NJKFフェザー級王座決定戦 3分5R
○中嶋平八(誠至会/同級2位)
判定2-0 ※49-47、49-49、49-48
●米田貴志(OGUNI/同級1位/WMCインターコンチネンタル・スーパーバンタム級王者)
前回5・9後楽園ホール大会で10カ月ぶりに復帰を果たした米田。フェザー級王座決定トーナメント準決勝では心・センチャイジムとの激闘を最終ラウンドでのKOで制し、決勝戦へ駒を進めた。これまでNJKFバンタム級、WMCインターコンチネンタル・スーパーバンタム級王座を獲得しており、3階級制覇を狙っての試合となる。
対する中嶋は関西の急成長株。高校時代から学んでいたボクシングを武器に、ここまで9勝(3KO)2敗の23歳。心センチャイジム、ヨックタイ・シスオー、、マキ・ピントンらから勝利を収めている。
1R、中嶋はサウスポーの米田に対して左へ回り込む。中嶋の右インローと米田の左インローの蹴り合い。中嶋はワンツースリーとスピードのある連打で追い込み、米田がバランスを崩す場面も。
2R、米田が左ハイから左インロー、パンチで追っていって左インローと徹底して左インローを蹴っていく。左ハイも繰り出して上下へ揺さぶる。中嶋も連打からローへつなぎ、接近するとヒザ蹴りも使う。米田もパンチにテンカオを合わせていく。
3R、中嶋のパンチからの右ヒジで米田が左目上から流血。中嶋は左右フックを連打してローへつなぎ、左フックを多用して米田を左へと回していく。得意の蹴りが出ない米田にパンチからヒジ。
4R、中嶋の多彩な攻めに追い込まれる米田だが、中嶋の入り際に左ヒジのカウンターを合わせグラつかせる! その後もパンチにヒジを合わせて左ローへ。中嶋はやや勢いが落ち、米田が優勢に立った。
しかし5R、中嶋が組んでからのヒジを何度もヒットさせ、左ジャブと左ミドルを多用する米田にストレートからの連打を見舞っていく。組むとヒジを打ち、完全に主導権を握って最終ラウンドを終えた。
判定はジャッジ1名がドローだったが、2-0で中嶋。米田は完全復活ならず、中嶋が12戦目で関西へベルトを持ち去った。しかし、勝った中嶋は試合が終わった安堵感からリングに倒れ、担架で運ばれるほど足にダメージを負っていた。
▼セミファイナル(第8試合) NJKFライト級王座決定戦 3分5R
○一輝(OGUNI/同級1位)
判定2-1 ※49-48、48-49、49-48
●宮越慶二郎(拳粋会/同級2位)
※一輝が新王座に就く。
デビュー3戦目の大和哲也に初黒星を付けた男・一輝が18戦目にして手にしたタイトル獲得のチャンス。勝ったり負けたりを繰り返し、ようやくここまで辿り着いた苦労人だ。王座決定戦を争う宮越は、WBCムエタイルール統一日本ウェルター級チャンピオンの宮越宗一郎を兄に持つ選手。2008年7月6日にデビューし、8戦目でタイトルマッチまで辿り着いた。
1R、宮越が右ローを連発! 一輝も右ローを蹴って右ロー対決に。一輝は途中でパンチの連打を仕掛けてリズムを変えようとするが、宮越は回り込んでかわしていく。後半は宮越も左右のフックを使いつつ右ロー。
2R、左フックから右ローのコンビネーションを何度もヒットさせる宮越。さらにパンチの数を増やしていく。一輝はコツコツと右ローを蹴り続ける。パンチの交錯もあるが、これは宮越やや有利。一輝は首相撲勝負になるとガッチリとロックしてヒザを入れる。
3R、徹底的に右ローを蹴ってコツコツとダメージを与えていく一輝は、宮越がローを蹴ってくると右フックを合わせていく。これで仰け反った宮越はパンチで反撃、左右フック、そしてヒジと右ローで一輝を追い込み、優勢に立つ。
4R、宮越がパンチで倒しに行くが、その左右フックに一輝はしつこいほどの右ローを返していく。お互いにローが効いている状態だが、宮越が一輝の右ローに揺らぐ場面が多い。
5R、お互いにローのダメージでフラフラだが、一輝は宮越の左右フックに右ロー、右ストレート。宮越もパンチで勝負をかけて打ち合いに持ち込み、右ローへつなぐ。一輝は宮越がパンチで入ってくると首相撲に持ち込むが、もはやヒザが上がらないくらいフラフラ。それでも執念で前へ出て打ち合いを挑み、宮越は回り込みながらのフックを打っていく。
判定はスプリットで一輝! 執念で勝利をモノにした。「僕のことを知らない人も多いと思います。ベルトを巻くことが出来て……口が回りません(笑)。宮越君は強くて圧勝という感じでベルトが獲れたわけではありませんし、チャンピオンベルトが日本一似合わないんじゃないかって思うんです。でも、いつもたくさんの応援に支えられてここまでやってくることが出来ました。日本一ベルトが似合わないかもしれませんが、日本一幸せなチャンピオンだと思います!」と一輝はたくさんの応援団にお礼を述べた。
▼第6試合 67kg契約 3分5R
○大和侑也(大和/NJKFウェルター級王者)
判定3-0 ※三者とも49-48
●K・ルークプラバーツ(タイ/センチャイムエタイ/元ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級10位)
5・9後楽園大会にて11戦目、19歳でNJKFウェルター級チャンピオンとなった“大和哲也の弟分”大和侑也が、Kに挑む一戦。28歳のKは8勝(6KO)3敗の大和に対し、58勝34敗4分と7倍以上の戦績を誇る。しかも、2008年9月以来なんと国内12連勝中。
1R、大和はジャブ&ロー、時折ワンツーを放ち、左ローが強く決まる。ラウンド後半には得意の強烈なレバーブローも炸裂。Kはレバーブローをもらうと不敵な笑みを浮べ、自分の腹を叩いて“効いてないぞ”とアピールする。Kは左ミドルを数発蹴ったくらいにとどまった。
2R、ボディからローへつなぐパンチのコンビネーションで攻める大和に対し、Kは左ミドルと早くもヒジ。パンチで打ち合う場面もあったが、大和がパンチで入ってくると抱きついて動きを止めてしまう。静かな展開が続いた。
3R、大和のジャブにKは左ミドルを合わせてくる。そして、抱きついてのヒザ蹴りを多用。大和はレバーを叩いていくが、接近するとすぐに捕まってしまう。Kはロングのパンチと組みつきを使い分ける。
4R、大和が左右フックで勝負をかけた! 強烈なレバーブローも! さらにパンチから右ロー、飛びヒザ蹴りまで繰り出す。Kは組み付いてのヒザを連発し、身体を浴びせ倒して大和をマットに叩きつける。離れると大和がパンチで主導権を握る。
5R、Kの組み際にアッパー、フック、飛びヒザ蹴り、ハイキックを入れる大和。Kはしつこく組んでのヒザに行くが、後半は組み付くのがやっとの状態に。大和のフックが度々ヒットし、出会い頭の攻撃で優勢に立ち、ジャッジ三者とも1ポイント差をつけてKを乗り越えた。
▼第5試合 65kg契約 アグレッシブマッチ 3分3R延長1R
○高橋誠治(町田金子/NJKFウェルター級2位)
判定3-0 ※30-28、30-28、28-27
●須釜和成(拳粋会/NJKFスーパーライト級2位)
▼第4試合 NJKF BONITA BOXEO アトム級 3分3R
○ちはる(ウィラサクレック・フェアテックス/第2代M-1ミニフライ級王者)
判定3-0 ※30-29、30-27、30-27
●山田純琴(y-park/NJKF BONITA BOXEOアトム級1位)
▼第3試合 ライト級 アグレッシブマッチ 3分3R延長1R
○畠山隼人(E.S.G/同級7位)
判定3-0 ※三者とも30-28
●ひでお(北流会君津/同級5位)
▼第2試合 ライト級 アグレッシブマッチ 3分3R延長1R
○健司(インスパイヤード・モーション/同級10位)
判定3-0 ※29-26、30-26、30-26
●ミシマ(格闘道場G-1/同級6位)
▼第1試合 ウェルター級 3分3R
○堀 地(町田金子)
KO 1R2分5秒 ※3ノックダウン
●中谷安裕(ワイルドシーサー群馬/MA日本キックボクシング連盟)
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