【UKF】第69回全日本学生キックボクシング6階級チャンピオン決定戦

【 2008年11月01日 17:39 】

【Fight&Life vol.09】

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総得点で競われる団体戦で、創価大学が2年半ぶりの優勝を勝ち取った。


「第69回全日本学生キックボクシング6階級チャンピオン決定戦」
2008年11月1日(土)後楽園ホール
開始9:45



 各大学の代表選手がエントリーするトーナメントは、春季大会で既に全6階級準決勝までを終了し、残すは秋季大会の決勝戦のみとなっていた。春季大会以降、各階級のファイナリストたちは約半年間、対戦相手を念頭に調整して来ている。満を持してのチャンピオン決定戦が11月1日(土)、後楽園ホールで開催された。


 チャンピオン決定戦の当日にはいくつかのワンマッチも組まれる。チャンピオン決定戦またはワンマッチに出場する選手の中には、各大学の「ポイント選手」が含まれている。各大学3名と決められたポイント選手たちの勝敗は、そのまま各大学の得点となり、団体成績が競われる。チャンピオン決定戦だけでなく、ワンマッチでも各校の意地がぶつかり合う理由はあった。


 今年の秋季大会は、創価大学が06年の春以来となる、2年半ぶりの優勝に輝く。4名ものファイナリストを輩出した層の厚い国士舘や、2名のファイナリストがいずれも決勝戦の勝者となり、勢いを感じさせる明治大学を抑えての優勝。ワンマッチでの堅実な好成績が決め手となった。


 チャンピオン決定戦の模様と、ワンマッチの結果は次のとおり。


撮影_文・斉藤雅幸(Fight&Life)

 

▼第17試合 フライ級チャンピオン決定戦
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○加藤善尭(日本大学2年)
判定2-0 *30-29、29-29、30-29
●大釜広路(国士舘3年)

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前足を使い、変則的に攻める加藤(左)

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技の錬度で上回るかに見えた大釜(左)が、終始圧される展開に。


 開始直後から手数優先で攻め続ける加藤(日本大学)と、タイミングを計っているうちに後手を引き、挽回が難しくなっていった大釜(国士舘)の対戦。


 加藤はスイッチ無しの左ミドル(前足)で先を取り、距離が詰まるとパンチの連打で徹底抗戦の構えを見せる。


 変則的で絶え間のない加藤の攻めは大釜を困惑させた。苦し紛れに組際で抱え上げの反則を犯してしまう大釜。技の重さ、正確性で幾度も優位を見せながらも、加藤独特の試合支配を崩せないでいた。


 前に出続ける加藤のスタイルにはリスクも伴う。大釜のパンチをもろに浴びること数回。倒されても不思議のない強打も含まれていた。しかし参加校中最大のチーム力を誇る日本大学の大きな声援を背に、覚悟の決まった加藤は強い。ぶれずに、自分の戦法に徹しきった。結果、大釜にチャンスを与えることなく3Rを優勢のまま戦い抜く。

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左右のパンチを一心不乱に繰り返す加藤を、日大勢の声援が後押しする。



▼第16試合 ライト級チャンピオン決定戦
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○荒木隼祐(明治大学3年)
判定3-0 *29-27、29-28、30-28
●高橋涼平(国士舘3年)

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右ミドルの高橋(左)が序盤を完全に支配。


 最初に攻め気を爆発させたのは高橋(国士舘)だった。絶対攻撃の姿勢で序盤に大きな波を作った。右ミドル連打で突破口を開き、これが良い布石となって強烈な右ローまでが入る。良い流れだ。


 高橋の右ミドルに出鼻をくじかれる格好になった荒木(明治大学)、1Rは十分な攻めを出せないまま、捨てラウンドのようになってしまった。しかし、その分相手をじっくり見ることができたためだろうか、次第に高橋に翻弄されなくなっていく。


 2R。対処されはじめた高橋の方がむしろ苦しいか。猛攻をしのぎきった荒木が冷静に挽回を始めた。狙って出す前蹴り、これが当たる。攻めに自信が出てくる。やや出遅れるかたちにはなったが、持ち前の攻撃スタイルにようやくエンジンがかかってきた。高橋が序盤に築いた先行逃げ切りのリードは、もうほとんど無くなっている。


 3R、両者懸命に攻めあう。パンチの打ち合いが増えてきた。どちらが優位というのではないが、荒木には追いついてきた者の高揚感がみなぎっている。ときどき自然に前蹴りも混ざり、いかにも思い通りに動けているという印象。これまで見せなかったアッパーまで飛び出して、これがクリーンヒット。高橋の頭部がガクッと持ち上がった。荒木が明確に「倒す」を意識した瞬間だ。スイッチの入った荒木がパンチ連打で追い詰める。たまらずダウンを奪われる高橋。荒木終盤の猛攻は、序盤の劣勢を差し引いても十分におつりがくる。判定は3-0、ジャッジの判断は一致した。

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終盤に追い上げ、さらに倒す展開にまで持ち込む荒木。


▼第15試合 ミドル級チャンピオン決定戦
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○菅野翔太(明治大学3年)
2R 1分20秒 TKO
●松井裕一(東海大学4年)

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的確にヒットさせて優勢に試合を進める菅野と、秀技を生かすチャンスのなかった松井。


 菅野(明治大学)のパンチと蹴りが1Rから良く当たった。対する松井(東海大学)は蹴りをスカされたり、攻撃の打ち終わりを狙われたり、読まれているのだろうか、何かと裏目に出る。松井の技は美しく、これで当たらないのが不思議なほどだが、とにかく的確にヒットさせるのは常に菅野だった。


 2R、開始早々、松井の膝蹴りがきれいに入った。しかし展開に変化は見られず、菅野が圧している。後半に入り、菅野のパンチからのローキックがクリーンヒット。手ごたえを感じた菅野が打ち合いを仕掛け、これに応じる構えの松井だったが負傷により一時中断。続行不可能との判断で、菅野のTKO勝利となった。


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打ち合う二人。

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菅野翔太(明治大学)の勝利を喜ぶ。



▼第14試合 ウェルター級チャンピオン決定戦
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幕内雄哉(東海大学2年)
判定2-0 *30-29、30-29、30-30
●山際和希(国士舘)

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強烈なローキックが印象的な幕内(左)


 バチッと音を立てる幕内(東海大学)の強烈なローキックで試合がスタート。対する山際もよくローキックを返し、大会中もっともローキックの打ち合いの多い対戦に。2R、組んでの膝蹴りを両者とも狙い始めた。この2人、どうも相手と同じ技を返していく傾向がある。ローにはローを、ヒザにはヒザを、だんだん攻め方が似て行った。決定的差のないまま3Rに入り、終盤は両者ともパンチ連打を選択。ラスト30秒は壮絶な打ち合いとなる。

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幕内の活躍を喜ぶ東海大学の皆さん。


▼第13試合 フェザー級チャンピオン決定戦
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○藤岡政幸(専修大学4年)
判定1-0(優勢勝ち) *30-30、30-30、30-29
●仲村公太(東洋大学3年)

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巧みに攻撃を散らす藤岡(左)と、時折パンチがヒットする仲村(右)


 左右の蹴りを上中下と打ち分けるバリエーション豊富な攻めの試合功者、藤岡(専修大学)。狙いを絞らせない、クレバーな構成力で序盤を支配する。一方の仲村(東洋大学)は、1Rこそ藤岡のコンビネーションをまともに受けたものの、2R以降にパンチをヒットさせ始める。手数と展開で藤岡の動きが目立つ中、仲村の有効打も光った。判定は0-1でドロー。ただし、チャンピオン決定戦に限り、ドローの場合は「優勢」の判断がさらに加わる。30-30(青優勢)、30-30(赤優勢)、30-29(赤)のジャッジにより、藤岡の優勢勝ちが決まった。

▼第12試合 バンタム級チャンピオン決定戦
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○鈴木優也(国士舘3年)
1R 2分30秒 KO
●森谷真悟(東海大学4年)

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「パンチャーだと聞いていたので蹴りで行こうと思いました。とにかくミドルで行こうと」。こう話す鈴木(国士舘)は1R KO勝利を果たし、最優秀選手賞に輝いた。積極的に出していったミドルが、ハイキックの決定打を呼び込んだ。ミドルの連打で意識を下に向けておいて、ハイキックに変化する。定石どおりの、理想的な早期決着となった。今後の目標を尋ねると、「プロで活躍したい」と鈴木は躊躇無く答えた。

▼第11試合 フェザー級
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○佐々木琢哉(創価大学3年)
2R 40秒 KO
●長田鉄平(専修大学4年)

▼第10試合 フェザー級
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△本坂大(國學院大学2年)
判定1-1
△石村潤一郎(日本大学3年)

▼第9試合 ウェルター級
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△斎井直史(専修大学3年)
判定0-0
△後藤雄(東洋大学4年)

▼第8試合 フェザー級
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○穴澤賢司(創価大学3年)
1R 2分54秒 KO
●樋口多一郎(明星大学3年)

▼第7試合 55kg契約
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○志村佳祐(拓殖大学2年)
1R 2分15秒 KO
●柴田裕一(東海大学4年)

▼第6試合 ライト級
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○森翔太郎(明星大学2年)
判定2-1
●土田健太(日本大学3年)

▼第5試合 ウェルター級
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○渡辺亮太(東洋大学4年)
判定2-0
●河本正典(創価大学3年)

▼第4試合 68kg契約
○内田泰博(専修大学3年)
不戦勝
●木村祥太(拓殖大学2年)

▼第3試合 55kg契約
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○川田衛(東洋大学3年)
判定3-0
●松尾成次郎(拓殖大学2年)

▼第2試合 フライ級
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○村田悠典(中央大学2年)
2R 35秒 KO
●佐藤寅ヱ門(國學院大學3年)

▼第1試合
○市川卓哉(拓殖大学2年)
不戦勝
●河野諭志(日本大学4年)

 



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