【アマチュア修斗】四国発! アマチュア修斗選手権大会開催/日本修斗協会

【 2008年06月30日 16:50 】

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日本修斗協会

「第2回四国アマチュア修斗選手権大会」

2008年6月29日(日)愛媛県武道館柔道場





取材・文・撮影_亀池聖二朗

取材協力_GRAPPLINGMAN実行委員会


 東京にいると、格闘技ブームの中で劇的に増えた大会の取材、リリースや会見の処理に終われて、なかなか地方まで取材にでかけることができないことが多いのではないだろうか。しかし、本来は専門記者として取材するべき大会、道場、そして選手たちを取り上げることができないのは、記者としての怠慢でしかない。そんな中、今回、四国は愛媛県松山市でアマチュア修斗四国選手権を見ることができたのは幸運だった。



 結論からいうと、予想を遥かに上回る技術レベルだった。
四国選手権といえど、参加したのは四国在住の選手ばかりではない。近畿や中国地方から
の参加者も多く、それが大会のレベルを引き上げている要因のひとつでもある。実際、各階級の入賞者は、近畿や中国地方の選手で占められており、まだまだ四国と他地方のレベルの差はある。



 もともと四国の修斗といえば、愛媛県今治市のWILD宇佐美が、四国在住者としては初の
プロシューターになったことから始まる。宇佐美が93年ごろから地元で修斗の指導を始め、その後他県でも総合格闘技の練習をするチーム・サークルが増えてきた。次第にアマチュア修斗の大会も行われるようになり、昨年から中四国選手権から独立して四国選手権が行われるようになった。



 現在、四国にある日本修斗協会加盟の常設道場は、宇佐美の修斗道場四国、徳島のア
ンドレイオス、そして香川と徳島で活動するインディペンデント・スピリッツが主だったところという状況。しかし、試合の場が増えたことで選手層も拡大し、レベルも上がってきている。今年は、アンドレイオスから安芸佳孝という四国在住プロシューター第2号も誕生した。



 そんな四国の総合格闘技レベルを上げてきたのは、修斗が全国を回って大会やセミナーを行
ってきた成果であるのはいうまでもない。現在、東京では総合格闘技の大会が増え、セミプロの試合もどんどん行われるようになっている。興行の論理の中で、本来はアマチュア大会に出場しなければならないレベルなのに、プロの危険なルールのもと試合に出場しているのだ。もちろん地方でも地下ファイト的な試合で危険なルールに挑んでいる人も多いと聞く。そういった選手のうちどれだけの数が、今回こうしてアマチュアの地方選手権で戦った選手たちに勝てるだろうか?



 リングやパウンドに慣れていようと、そんなことは関係ない。そもそもの基礎が違うのだ。相手の
打撃をしっかりとディフェンスしながら、カウンターのパンチを当てることができる。テイクダウンやポジショニングの攻防も確かに存在する。東京のセミプロマッチレベルでは軽視されているようなことが――少なくとも今回の四国選手権を見る限りだが――アマチュア選手の地方選手権に出るレベルの選手の中では、当然のように行われている。



 もちろん毎年9月に行われる全日本選手権では、アマチュアながら高いレベルの戦いが繰り広
げられていることは重々承知していた。しかし、その全日本への切符を争う地方選手権の一回戦から、全日本に匹敵するほどの試合が見られるとは思ってもみなかった。



 我々は東京を中心に活動し、その範囲内でしか格闘技を見ていない状況で、総合格闘技
の全てを知った気になっていなかっただろうか。日本全国には、まだまだ我々の知らない総合格闘技の、修斗の姿がいくらでもある。格闘技を報じるメディアに身を置く者として、もっと伝えるべきものがあるのではないかと痛感させられた。



 ISCの鈴木事務局長は「今年の大会の中では、今回の四国選手権が一番しっかりとした“
打・投・極”を見せてくれた」と感想を述べたが、おそらく今後の各地方の選抜大会でも、今回と同様に高いレベルの試合が続くことだろう。そんな大会を制した選手たちが一堂に介する9月の全日本選手権が今から楽しみだ。

 


▼女子バンタム級決勝 3分2R


○森安友美(パラエストラ広島SOUTH)
2R 一本 ※腕ひしぎ十字固め
●村井美幸(修斗道場四国)

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 ワンマッチ決勝となった唯一の女子マッチ。リーチで劣る村井が中に入ろうとするが、森はストレートとフックを主体にパンチを振るい近づかせない。なんとか組み付いた村井はタックルを仕掛けるも、森が受け流して下から腕十字! ここは失敗したが、もう一度同じ流れで下から村井の腕を取った森が、粘る相手にしっかりと腕十字を極めた。
 大会終了後、村井の師匠であるWILD宇佐美は関西の女子選手情報を募り、道場のエー
スである中井りんを中心に女子総合格闘技を盛り上げたいと語った。
 ※WILD宇佐美と中井りんのインタビューは、絶賛発売中のFight&Life#07で!

 

▼フライ級決勝 3分2R


○竹井徳之(讃州四心会)
2R テクニカル一本 ※腕ひしぎ十字固め
●浜田啓輔(トイカツ道場)


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 これまで所属していたTNLから新たにチームを作った竹井が出場したフライ級も、ワンマッチ決勝となった。開始早々テイクダウンを奪った竹井に対し、浜田も下から腕十字を狙うが、これを凌いだ竹井はヒザ十字から再びタックルで上を取り、ヒールへ。浜田が足を抜いてスタンドに戻るも、竹井はまたもテイクダウンに成功。浜田もタックルで切り返すが、竹井はバックに回りながら腕を取って極めた。

 

▼バンタム級決勝 3分2R


○北島進(真武館大分)
1R 一本 ※腕ひしぎ十字固め
●小堀貴広(総合格闘技ゴンズジム)


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 大分県から参加した、総合格闘技界の老舗・真武館の北島は、一回戦から相手を全く寄せ付けず一本勝ち。特に一回戦はヒザ十字、準決勝はヒールで勝利を収めており、足関節を得意としているように見えた。結晶でも小堀を相手に一度、足関節に失敗すると、相手に上を取らせることなく、素早い移行で腕十字を極めた。全日本選手権で全国から選りすぐられた強豪と対戦した時、このスピードと極めの強さは発揮されるのか。9月の試合が楽しみな選手だ。


 

▼フェザー級決勝 3分2R


○木村裕(パラエストラ広島)
41-37
●佐野博(パラエストラ大阪)


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 14名が出場した今大会の最激戦区。すでにアマで20戦以上こなしている選手もいれば、愛媛県の柔道大会で数々の優勝経験を誇り、今回がデビュー戦となる者もいた。
 実力が拮抗し、厳しい戦いが繰り広げられたトーナメントを勝ち抜いたのは広島の木村だった
。昨年の四国選手権で優勝している佐野に、スタンドではコツコツとパンチを当て、グラウンドでもトップを取り肩固めを狙うなどペースを握る。相手に反撃を許さず、木村が判定で勝利した。


 

▼ライト級決勝 3分2R


○谷山貴彦(パラエストラ愛媛)
1R 一本 ※三角絞め
●斉藤憲一(アンドレイオス)


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 ここまで打撃力を生かして勝ち上がってきた斉藤は、いきなり右ストレートをヒットさせ、そこから打撃で攻め込みペースを掴んだかに見えた。しかし谷山の首相撲からのヒザを嫌がり、押し倒してグラウンドに持ち込む。すると下になった谷山が、すぐさま三角絞めへ! しっかりと頭を引き付けると斉藤はたまらずタップした。

 

▼ウェルター級決勝 3分2R


○梅園文平(パラエストラ大阪)
2R 一本 ※三角絞め
●山崎諭章(毛利道場)


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 この日、一番の強さを見せたのはバンタム級の北島と、この梅園だったといっていいだろう。一回戦を十字、準決勝を三角で勝ち上がった梅園は、決勝でも山崎を相手に力を見せ付けた。
 1R開始早々に左ストレートで相手を倒した梅園は、上を取るとあっさりとパス。マウントから腕
十字を狙う。そのまま振り落とされても下からまたも腕十字を極めかける。
 2Rには相手のタックルを切ってマウントを奪ったあと、そこから足を絡め三角絞め。山崎もブリッ
ジでなんとか逃れようとするが、ガッチリを入っておりタップするほかなかった。

 

▼ミドル級決勝 3分2R


○住村竜市朗(ファイトクラブ)
39-35
●冨田昌信(総合格闘技BURST)


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 実績からいえば優勝候補は、岡山県から広島県福山市のBURSTに通う冨田だった。昨年の中国選手権で優勝、今年も準優勝という実績を誇っている。もう一方の山から上がってきたのは、なんとこれがアマ修斗初戦となる兵庫の住村。3試合のうち2つのTKO勝ちを収めている。組み付きたい冨田に対し、住村は徹底した打撃戦を挑む。効果的に左ジャブと左ミドルを駆使し、冨田がタックルを仕掛ければ切る。下になっても巧みに足を利かせ、スタンドに戻す。打撃ポイントでは離されているであろう冨田は試合終了間際にテイクダウンに成功。トップ→サイドとポイントを重ねるが、住村はハーフまで戻す。冨田の起死回生を狙ったアームバーも決まらず、住村がポイントで逃げ切った。


▼ライトヘビー級決勝 3分2R


○宮道勝敏(修斗道場四国)
2R 一本 ※アームロック
●中村知清(アンドレイオス)

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 相撲15年というキャリアを持つ宮道が決勝で対決したのは、昨年の同大会優勝者・中村。組みの強さを生かした宮道はテイクダウンの攻防では常に上を取り、1R終盤にはバックからチョークへ! ここは極まらなかったが、ペースは明らかに宮道だ。
 2Rに入り中村はパンチを放ちながら前進し、なんとかペースを取り戻そうとするが、宮道は両
足タックルから豪快にテイクダウン! すぐさまパスガード→マウントへ移行し、そのままV1アームロックで勝利した。

 

 

<大会結果>


▼女子バンタム級
優勝 森安友美(広島/パラエストラ広島SOUTH)


▼フライ級
優勝 竹井徳之(香川/讃州四心会)※四国枠獲得


▼バンタム級
優勝  北島 進(大分/真武館大分)※四国枠獲得
準優勝 小堀貴広(兵庫/総合格闘技ゴンズジム)
3位   福岡世司(広島/パラエストラ広島)
    三谷敏生(和歌山/G-FREE)


▼フェザー級
優勝  木村 裕(広島/パラエストラ広島)※四国枠獲得
準優勝 佐野 博(大阪/パラエストラ大阪)
3位   魚井 守(兵庫/総合格闘技ゴンズジム)
    難波大樹(広島/TKエスペランサ)


▼ライト級
優勝  谷山貴彦(愛媛/パラエストラ愛媛)※四国枠獲得
準優勝 斉藤憲一(徳島/アンドレイオス)
3位   廣畑陽二郎(広島/パラエストラ広島)
    藤川智史(愛媛/修斗道場四国)


▼ウェルター級
優勝  梅園文平(大阪/パラエストラ大阪)※四国枠獲得
準優勝 山崎諭章(山口/毛利道場)
3位   木村繁昭(愛媛/パラエストラ愛媛)
    原田惟紘(福岡/パラエストラ北九州)


▼ミドル級
優勝  住村竜市朗(兵庫/ファイトクラブ)※四国枠獲得
準優勝 冨田昌信(岡山/総合格闘技道場BURST)
3位   板東闘志也(徳島/アンドレイオス)
    鈴木智也(大阪/総合格闘技道場コブラ会)


▼ライトヘビー級
優勝  宮道勝敏(愛媛/修斗道場四国)※四国枠獲得
準優勝 中村知清(徳島/アンドレイオス)

 

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