【パンクラス】北岡悟が辛勝、前田吉朗は逆転勝利、川村は復活のKO勝ち

【 2007年09月06日 13:14 】

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パンクラス
「PANCRASE 2007 RISING TOUR」

2007年9月5日(水)東京・後楽園ホール
開場18:00 開始18:30

▼メインイベント 第8試合 ウェルター級 5分3R
○北岡 悟(日本/パンクラスism/ウェルター級1位)
判定2-1 ※28-30、29-28、30-28
●ジェイソン・パラチオス(アメリカ/Team Yasuda)




 1R、赤いラメのロングスパッツを履いた北岡は臀部も大きく、体が分厚くなった印象。ゴングと同時に相手コーナーへ突っ込んでいった北岡は左ミドル、しかし、そこへジェイソンが右のフック! 

 倒れこむ北岡だが、すぐに立ち上がってジェイソンと組み、引き込んでの足関節を狙う。そこへジェイソンのパウンドの雨! 北岡は足を持ったまま上になるが、左の顔面が真っ赤に腫れ上がっている。体勢を立て直しつつ足関節を狙うが、ジェイソンが下から足を利かしてきたため抑え込みに。



 大きく腫れ上がった北岡の左目へ掌底を叩き込むジェイソン。北岡はハーフの状態から小さくパンチ。そしてヒールホールドへ行くがジェイソンは体をひねって脱出、北岡はすぐにタックルへ行きグラウンドに引きずり込む。

 場内には青木真也のアドバイスの声が響き渡る。北岡は立ち上がって踏みつけ、踏みつけのモーションからアキレス腱固めに行くが、ジェイソンは北岡の臀部へパンチを入れて耐える。

 2R、ジェイソンは右ハイキック、右ロー。すかさずタックルに行く北岡はがぶりながら得意のフロントチョークへ! 首が抜けると両足タックルへ行く北岡、鉄槌を入れるジェイソンからテイクダウンを奪おうとするもロープを背にしたジェイソンはなかなか倒れない。





 ならばと横に倒した北岡は抑え込みながら鉄槌、ジェイソンも腫れ上がった左目へパンチを入れる。ガッチリ抑え込む北岡、ジェイソンのリバーサルには上体を起こしてパンチ。しつこく鉄槌を落とす北岡に、ジョニーも右のパンチを入れる。そのままゴングとなった。

 3R、タックルに行く北岡をパンチで迎え撃つジョニー。猪木×アリ状態から立ち上がった北岡は両足タックルでテイクダウン、北岡がガッチリと抑え込む。小さく鉄槌を落とす北岡、ジョニーも下から鉄槌と掌底。

 北岡の左目辺りからは出血も見られる。その状態が長く続き、ようやく両足で突き放すジョニーだが、北岡はすぐにかぶさっていく。ジョニーが下からの蹴り上げ! 北岡はジョニーの足を蹴り、再び抑え込んでいったところで試合終了となった。



 スプリット判定で九死に一生を得た北岡は、すでに泣き顔。「大それたこと言ってこのザマです。笑ってください。パンクラスのメインの重荷を感じています。皆さんの応援のおかげで何とか勝つことが出来ました。

 この度はお騒がせしました。古くからのパンクラスファンの皆さんの感情を逆撫でしました。でも、僕は謝りません。

 僕はパンクラスの船木さんに憧れてパンクラスに入りました。船木さんの復活に一番リアクションしたのは僕です。これは僕なりの愛です。でも、もう寄り道はしません。世界を目指します! また来年、お会いしましょう!」と泣き声でアピールした。

●北岡のコメント
「キツイ試合でした。今までで一番キツイ試合でした。(最初のパンチが)効きましたね。(関節が)獲れるかなと思った瞬間もあったけど、相手も上手くて。最初にやられたのが冷静ではなかった。何かが欠けていましたね。あれで狙っていたことが全て総崩れになってしまい、9ぐらい削られて残りの1の地力で何とかごまかしました。僕が上になった時にいろいろ餌を撒いたんですが、のってこなかったですね。凄くディフェンスが上手でした。

 これが俺の今の時点での実力かな、と思いますね。でも、勝ったんで。そこが全然違う。0か100かと言えば100。このままじゃダメってことは僕が一番分かってるけど、勝つことには勝ったので。勝つのは難しいことなんですよ。(涙を流したのは)きつかったから。試合もメインの重圧も。今日は俺が主役だったので、主役の仕事をやりました。パンクラスのメインは特別だと思う。だから頑張れたんだと思います。

(眼の状態は)見えるし、ぼやけてないし、気持ち悪さもないので多分、折れてはないと思います。ちっちゃいけど僕はタフなんで。

 強さの証をまだこのリングでもやっていかないといけないけど、外に出たいとも思った。その資格がパンクラスの中で僕が一番あると思っています。次は英語の勉強とヒジ打ちを練習しようかと思っています。(それはUFC挑戦ということ?)具体的な話はないですよ。でも、ジョークじゃない所に出たいと思っています。

 船木さんに挑戦状を送った後、僕の中で歪みを感じていました。出してから苦しい感覚があったんです。無理してたんでしょう。自分の器の小ささを感じましたね。船木さんに興味がないと言われてスッキリしました。そのニュースを見た時は何となく寂しい思いがして、涙がポロポロ出て…。船木さんには特別な思いを持っていたから。でも、世の中にはいろんなうねりがあって僕が抗っても仕方がない。
 僕が本当に求めていたのは、これが真実じゃないとは薄々感じていましたので、これからはわき道にそれることなく目標に向かいたいと思います。それを船木さんに教えてもらった気がしますね。まだまだ子供だったな、ということです。どこまで強くなったかは、誰とやっても確かめられる。恩人の一人に試さなくてもよかったということが、僕なりに分かりました」











▼セミファイナル 第7試合 フェザー級 5分3R
○前田吉朗(日本/パンクラス稲垣組/初代フェザー級王者)
KO 1R3分38秒 ※グラウンドのパンチ
●ジョニー・フラシェ(フランス/ジュカオ・アシル・チーム/bodog)

 前田はリングに登場するとジョニーを睨み付け、コールを待たずにラフィークの真正面に立つ。何事かを話しかけるが、ジョニーは挑発に乗らない。ジョニーの体は前田よりもひと回り大きく見える。




 1R、サウスポーの前田にローを放っていくジョニー、前田もローを返すが、ジョニーのローが下腹部に入って一時中断。前田はハイキック、バックキックを続けて繰り出すが空振り、ジョニーの顔面への前蹴りはヒット! 

 前田のインロー、左ストレート! しかし、その直後にジョニーの左ハイキックがヒット! 倒れこむ前田にジョニーが襲い掛かり、バックを奪ってパウンドからスリーパーを狙うもすぐに前田が上になってパウンド&キック、再びジョニーが上になろうとし、激しくもつれ合う。

 その攻防からすかさず立ち上がる両雄に歓声が沸き起こる。ノーガードで挑発する前田、右フックを当てて左フック。再びジョニーが左ハイキック。





 前田のジャンプしてのパンチからの左ミドルキックで、レバーを押さえて倒れるジョニー! 前田が踏み付けたところでストップとなった。

「いや?危ない危ない、やばかったねぇ。たまに危ない試合する稲垣組。OK? 川村はいい試合するし、俺は逆転するし、最後は誰が出てくるんや? メインイベントに北岡悟が出てくるから、みんなよろしく?」と、前田はマイクパフォーマンスで盛り上がりをメインの北岡へ繋げた。







▼第6試合 ミドル級王座次期挑戦者決定戦 5分3R
○竹内 出(日本/SKアブソリュート/同級1位)
判定3-0 ※三者とも30-29
●ブライアン・ラフィーク(フランス/ジュカオ・アシル・チーム/bodog/同級2位)





 1R、左ジャブの突き合いからラフィークが右フック。竹内の右ストレートは空振り。お互いにジャブを出しながら円を描き、牽制が続く。ラフィークが左右のフック、竹内が胴タックル。倒されるのを嫌がるラフィークは2度ロープに手をかけるが、竹内がテイクダウンに成功。

 インサイドガードで竹内の両腕リストを固めるラフィーク。竹内は腕を抜きつつパウンドを入れるが、手数が少なくブレイクとなる。スタンドに戻ると、ラフィークがパンチで攻めて行くが、竹内もジャブを返す。

 2R、ジャブを突き右ストレートを狙うラフィーク、竹内もジャブを突き返し、試合が動き始めたと思った刹那、竹内がタックルに行ったところでラフィークのヒザが下腹部に入り、1分間の試合中断。





 ジャブを出し、遠い間合いからラフィークが低いタックル。ガブッた竹内だが、ラフィークが腕を巻き込みながら上になり、パウンドを叩き込む。オープンガードから足関節狙いで足を巻きつけていった竹内に、ラフィークはまたもロープを掴んでしまい痛い減点1。

 竹内のジャブに右フックで突っ込んでいくラフィーク、その直後、竹内がタックルでコーナーへ押し込む。が、そのまま膠着となりブレイク。ラフィークのインローにバランスを崩す竹内も右ローを返す。竹内がジャブからタックルに入り込もうとしたところでラフィークが左フックを合わせ、竹内はそのままコーナーへ押し込んで行くもラウンド終了。




 3R、低く構えてジャブを出すラフィーク、竹内の右フックは空振り。間合いを詰めていく竹内だが、ラフィークにサイドへ逃げられる。パンチに極端に反応するラフィークがガードを固めたところで竹内がタックルに入るも、またもラフィークのヒザ蹴りが竹内の下腹部を直撃。試合中断となる。

 ジャブの突き合い、間合いを詰めていく竹内がタックルに入るとラフィークがヒザ蹴りを2発。竹内はコーナーへ押し込み、バックへ回ってラフィークの足へヒザ蹴り。離れ際にラフィークが左フック! 





 ジャブの突き合いとお見合いが続き、お互いにビッグパンチは空振りする。ラスト1分で竹内がタックルへ行ったところで、ラフィークが体を振って上になる。サイドへパス、ガブッたところで試合終了となった。挑戦者決定戦としては物足りない内容…。

 判定は三者とも2Rの減点のみ差がついた30?29で竹内の勝利。判定に不満のラフィークはさっさとリングを降りて行った。竹内は11月28日(水)東京・後楽園ホールで、中西裕一の保持するミドル級王座への挑戦が決まった。










▼第5試合 ライトヘビー級戦 5分3R
○川村 亮(日本/パンクラスism/ライトヘビー級2位)
KO 1R1分36秒 ※グラウンド状態への蹴り
●ジェーミー・フレッチャー(アメリカ/ザ・シャーク・タンク)

 1R、腰を落とした構えでジリジリと間合いを詰めていく川村は右ミドルキック。フレッチャーの大きな左フックは豪快に空振り、川村をヒヤッとさせる。

 川村は圧力を掛けてフレッチャーをロープに詰め、右ミドルから左右フック。が、フレッチャーのローが下腹部に入り、試合中断となる。




 試合が再開されると川村は左へ回りつつ圧力を掛けて行き、左フックから右ミドル。今日は右ミドルがよく出ている川村。圧力に耐え切れずフレッチャーが組み付くと、コーナーへ押し込んでいく。

 ブレイク後、パンチで一気にラッシュをかける川村、フレッチャーにロープを背負わせると右フック! 腰から崩れ落ちたフレッチャーはダウン、そこへダメ押しのサッカーボールキック! すぐにレフェリーがストップし、川村が復活の雄叫びを挙げた。





▼第4試合 ライト級戦 5分3R
○星野勇二(和術慧舟會GODS)
一本 1R0分28秒 ※アキレス腱固め
●松田恵理也(TEAM坂口道場/ライト級3位)




 1R、松田がパンチで前に出てきたところ、星野はフロントチョーク気味にがぶる。いったん離れる両者。再び組み付いたところで、星野は電光石火のアキレス腱固めへ。

 これががっちり決まり、成す術のない松田はタップ!秒殺勝利した星野はマイクを握ると、年内中にライト級のベルトを取ることを宣言した。








▼第3試合 フェザー級 5分3R
△砂辺光久(P’sREAL/同級4位)
判定0-1 ※28-29、29-29、29-29
△吉本光志(AJ/07年度ネオブラッドトーナメント優勝)

 1Rから打撃で勝負したい吉本と、寝技でいきたい砂辺の構図に。吉本はプレッシャーをかけると、砂辺は高速タックルを仕掛けテイクダウンする。砂辺が上になり優位なポジションを取るのだが、吉本は反転させたりと巧みに防御する。




 2Rもしつこく砂辺がテイクダウンし、グラウンドの展開にいく展開。なかなか自分の展開にいけない砂辺は、プロレス経験者らしくドロップキックや胴回し回転蹴りなどを見せ奇襲攻撃に出る。

 3Rになると、完全に砂辺のタックルを見切る吉本。いくら組み付いてもがぶられるために砂辺は焦りの色を隠せない。チャンスと見た吉本は今まで以上に打撃のプレッシャーを仕掛け、ミドル、パンチを当てていく。吉本が終盤に追い込みを見せたが、決定打はなし。両者ドローの結果に終わった。





▼第2試合 ミドル級戦 5分2R
○ガジエフ・アワウディン(ロシア/SKアブソリュート・ロシア)
判定2-0 ※19-18、19-19、19-18
●渡辺大介(日本/パンクラスism)
※渡辺がバッティングにより試合続行不可能。2R0分32秒の時点での採点。




 1R、ゴングと同時に圧力をかけてくるガジエフは必殺のフックを奮ってくる。渡辺は下がりながらパンチの打ち合いに臨んだのだが、ガジエフのパンチの回転速度が早く渡辺は倒れこむ。

 そこを見逃さないガジエフはパウンドの連打! 耐える渡辺はガジエフの足をキャッチし、ヒールホールドへ。あと一歩のところまで追い込んだのだが、ゴングがなり1R終了。

 2R、攻め疲れかガジエフは肩で大きく息を吸う。1Rのような精彩は全くなし。チャンスとみた渡辺は「こいよ」と手招きしながら挑発し、前に出る。




 ミドル、ハイがヒットし、渡辺が有利な展開になる。しかしガジエフが組み付いた際にバッティングが入り、渡辺の左即頭部はカット。渡辺の金髪頭がみるみるうちに血で赤く染まっていく。ドクターチェックが入り、渡辺がこれ以上の試合続行が不可能と判断された。

 よって、1R終了時と2Rのバッティングまでのポイント、ガジエフのバッティングによるイエローカード(減点)を加味した判定決着に。これでガジエフが勝利した。渡辺は終盤追い込んでいただけに、惜しい敗戦となってしまった。








▼第1試合 ライト級戦 5分2R
○小路伸亮(KILLER BEE)
TKO 2R2分59秒 ※蹴りによる負傷骨折
●フラービオ田中(ノヴァ・ウニオン・ジャパン)

 1R これがプロデビュー戦となるフラービオがパンチで圧力をかけると、小路はタックルで組みつくとテイクダウン。そして上からパウンドを落としていく。これでフラービオは早くも左目を大きく腫らし、ドクターチェックが入る。

 再開後、小路は再びテイクダウンし上から押さえ込みにいく。下のフラービオはオモプラッタで反撃にでるも、小路が巧みにディフェンスする。




 2R 小路が同じように組み付きテイクダウン。フラービオが下から蹴り上げると、小路は左目じりをカットし大流血する。

 これで見た目のダメージは両者イーブンといったところか。ドクターチェックを受けた小路はタックルでフラービオを倒す。その際にフラービオは左足をねじったようで即タップ! 小路にKO勝利が言い渡された。





▲試合前に行われた故カール・ゴッチ氏の追悼ゴング


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<記事提供=格闘技WEBマガジンGBR


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