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野球を見て、泣いたのは初めてだ。
阪神ファンだけど、決して野球ファンではない。
優勝するチームでさえ、100試合戦えば、そのうち30試合ぐらいは敗戦を経験する。
勝者も敗者も1試合では実力が測りづらい。
一発勝負的なトーナメント戦が、真の実力を測る場とならない。
本来の力が結果に表れる――、ワンシーズンという長丁場では、
多くの敗北が存在し、その一つの重みは決して重くない。
今夜負ければ、頭を切り替えて、明日頑張ろう――という世界が野球で、
格闘技や、例えばサッカーと比べても一敗、そして一勝の大きさが違う。
不確定要素が多いところを楽しめる人もいるだろうが、そこが自分の性に合っていない。
小学校の頃は野球少年(軟式野球だったけど、神戸市の大会で優勝できるチームに所属していたが補欠。で、チームの規模が大きくなったことでセカンド・チームができると、そっちのほうでレギュラーになった程度)だった自分は、
その後、見る方も、やる方も野球とはそれほど縁がなかった。
1年を通してプロ野球の結果が気になるのも、阪神が優勝したシーズンぐらいだ。
そんな自分にとって、野球の魅力云々でないところで、
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は存在していた。
別に世界一にならなくてもいい――。
あるいはキューバや米国に負けても、普通にその結果を受け入れることができる。
そんな国際大会だけど、韓国という存在があることで、
韓国以外との試合も大切なものになる。
サッカー、ボクシング、格闘技では、こういう気持ちにはならない。
それは、野球が、自分の国のナンバーワンスポーツであることを自覚しているからだろう。
そんな個人的感情(国民感情??)によって、WBC決勝の興奮度は頂点に達していた。
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「こんなものでしょ」。
「さいたま向きじゃないね」。
「前田(吉朗)が勝ちなら、山本(篤)の勝ち」。
「一定のボルテージで、爆発的な盛り上がりがなかったな」、
「でも、ブーイングもなかったよ」。
「デイヴィッド・ガードナーには笑えた――」。
昨夜、DREAM終了後にメディアルームやインタビュースペース、
あるいは帰路につく電車のなかで、聞かれた記者仲間のDREAMの印象だ。
その場でも、いや、大会開催中にも色々と考えさせられたが、
一晩経つと――、ちょっと違う角度からモノゴトを見ることもできるような気がする。
決して深く考えるわけじゃく、浅い考えだけど、
フェザー級GPが面白くないように映ったのは、試合内容のせいでないということ。
もっとも、自分は生観戦するには、十分に楽しめる試合だった。
それが、世間に伝わらなかったのなら、何か面白いかを少しでも説いていきたい。