
「僕の試合は本物を見せられる数少ないカード、リアルで現実の格闘技のカードだと思う。
大晦日ということでテレビで試合を見るファンも大事だとは思いますが、
僕は会場に来てくれるファンを大事にしたい」
大晦日でエディ・アルバレスと戦う、青木真也の言葉だ。
青木自身、少し前には日本の総合を守るという意識、
周囲の流れから、体重差のあるマッチメイクを所望していたが、
どちらかというと、格闘家・青木真也としては、この冒頭の言葉のほうが
本音に近いように感じる。
と同時に、出場選手がこういう風に言ってしまう格闘技大会って、
なんなんだろう――と。
日本の格闘技界存続のために、大晦日で勢いをつける――のか、
これが最後の打ち上げ花火になるということなのか――。
自分らも含めた業界の人間は
厳しい現実を前にしようが、この「会場に来てくれるファンを大切する」という
青木の言葉に学ぶべきものがあると思う。
Photo by Zuffa, Pro Elite, Strikeforce and Manabu Takashima
何度も何度も、見たり、聞いたセリフだと思うけど、
「早いもので2008年が終わろうとしている」。
「年をとると、時が過ぎるのが異様に早い。早く感じる」。
このセリフも、周囲の年長者、
こないだまで大学出たてだと思っていたら、もう30歳を超えんとしている
業界の“もう決して若くない”若者たち、自らの言葉として、何百回も繰り返し、
見たり、聞いたり、話されてきたセリフだろう。
ウチの三女が、「ウー」などと意思表示をするようになったのを喜んでいた頃、
BJ・ペンがショーン・シャークを圧倒し、UFC世界ライト級王座を防衛、
GSPへのチャレンジを口にした。
その娘が「ダッコシテ」と言葉と言葉を繋ぎ合せることができるようになっている今、
石井慧がUFCへのチャレンジを表明し、スポーツ新聞では『UFC入り』だとか、『UFCにはWECというマイナー団体がある』などという文字が躍っている。
別に米国のMMAを書いて、飯の種にしているわけじゃないのだから知らないことなどいくらあってもいい――、ただし、人前に出る活字を打つことを生業にしているのなら、
知らないことは調べて書いて欲しい。
『WECで下積み』?って――。なめとんのか! 世の中のMMAファイターたちを。
まぁ、いいや。あの人たちの書く格闘技の記事に対して、目くじらをたてていれば、
本題に入る前に体力を消耗してしまう――。
石井慧に感謝したいのは、そういう人たちにWECだけでなく、ATTやMMAという言葉を伝えてくれたということ。知る気のない人たちに、その言葉を植え付けてくれるだけでも、本当にありがたい存在だ。
【Fight&Life vol.09】
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先週末、足立区の東京武道館で、ブラジリアン柔術のアジア大会
通称アジアチコが行われた。
2年前のアジアチコでは、自分はADCC北米予選を見に行っていたので、
今回がアジアチコ初体験。宍戸君の試合を見たのは何年ぶりだろうか?
トニー・バックマンというフィンランド人の柔術家が参加していた。
彼とはトゥルク、マルメ、ストックホルム、リスボン、サンパウロ、リオデジャネイロ、
LAで会い。今回、東京で会うことができた。
大会を盛り上げたマイク・ファウラーとは、前記の北欧を除いた4つの都市に加え、
ニュージャージーで会ったことがある。
試合場には10日前にカリフォルニアの田舎町で、
MMAを戦った中山巧――もいた。
そのタクミに西海岸への扉を開いた、我らが恩人Kさんも紫帯で出場していた。
ここに某堀内勇さんがいて、茶帯シニア1に出場していてくればなぁ――なんて、
少し涙腺が緩みそうになった。
改めて、国際大会なんだ――という実感がわいた、彼ら非・東京者との再会だった。
そう、これはBJJFJの公式戦でなく、IBJJFの公式戦。