
「現地のプロモーターに対戦相手をピックアップしてもらったのですが、
ちょっと相手のことが分からなさ過ぎましたね」
7日に行われた『K-1 WORLD MAX 2008 World Championship Tournament FINAL8』を
受け翌8日に行われた一夜明け会見で、
谷川さんが60kg級についてこう語ったようだ。
(Special thanx toGBR)
う~ん、この言葉、専門誌で働いている人間は、
どのように受け止めればいいのか。
自分は正直、谷川さんにハッパをかけられている、
もしくは、谷川さんに叱責を受けていると捉えている。
ホント、谷川さんという人は
「桜庭選手は、試合ができるような状態じゃなかったんです」なんて、
もう(自分的には)考えられない発言をするかと思ったら、
こういう本質をついたことを、時折、言ってくる。
自分がペェペェの『ペ』の字にもならない頃、
ベースボールマガジン社の非常階段、喫煙所と化した踊り場で煙草を吸っていると、
「高島くんは、いつまで、この仕事続けるつもり?」なんて、
笑顔の谷川さんから本当に背筋が凍るような言葉を聞いたときのことを、
思い出してしまった。
60kgは面白い。60kgなら日本人は人材豊富。
キック、立ち技格闘技に関して、完全に門外漢(アウトサイダー……)といえる
自分にも、こういう意見は届いていた。
正直、2001年以降、キックボクシングの原稿を書いたことがない自分は、
格闘技記者とは名乗れない。
格闘技のなかの総合とグラップリングを専門に見ている記者、
名刺を持つなら、こういう肩書にしないといけない。
(ちなみに名刺は2001年から作っていない。
近しい人に言わせると、信じられないバカだとのこと)
そんな自分でも、今回、行われた3試合に出た選手のうち、
大宮司と大月のことは知っているし、試合を見たこともあった。
責任逃れするわけでなく、
かといって、誰かにしてよ――と
お願いするわけでもなく(って、本当はしているのだけど――)、
なぜ、大宮司に勝った選手、
コンスタンティン・トリシンっていう面白い動きをする選手のことが、
事前に専門誌レベルでも、紹介されていないのかって、正直、思った次第だ。
少なくとも、自分が目を通している格闘技専門誌にはなかった――と記憶している。
(間違っていたら、これは、もうレポートした人に直接、お詫びします)
ともあれ、これまでもMAXを見てきて思ったのは、
キシェンコやジョーダン・タイ、
今回のリマにしてもそう、
どれだけの選手が、
MAXに来日する以前に、専門誌で目にしたことがあっただろうか――ということ。
60kgが面白いというなら、
K-1という場が、世界を見据えていることも、理解していたのなら、
当たり外れはあっても、60kgのファイターをリードする――
そういう努力を自分たちはする必要があったはず。
キックの原稿を書いていない――というのは、何の言い訳にもならない。
キックが掲載されている専門誌で、仕事をしていれば、
そういう風なアイデアが浮かんでこないこと自体が、読者を馬鹿にしているし、
業界に役立っていると言えないだろう。
正直、海外のキックの情報、マテリアルを得るのは、
急激に世界に広まったMMAと違い、楽な作業ではない。
(少しだけ、自分は経験したことがあるので、これは事実)
それでも、フランスにも豪州にも、オランダにもキックを扱った専門誌はあるし、
楽な作業でない分だけ、特別な作業になるはず。
大体、プロモーションの人間が、
他国のプロモーターに「誰か?」というオファーの掛け方としていたとすると、
それはもう、
専門誌がプロモーションの道しるべになっていないことが明らかになったようなものだ。
上から目線、固定観念、結果論、
本来、持ってはいけない意識を持ち続けた無神経さ、その結果が、
この谷川発言に結びついていると、猛省したい。
と言いつつ、若い子、
「俺、やりますよっ」って、手を挙げてくることを心から望みます。
いや、年齢なんて関係ない。
「俺がやるよ。それで稼ぐよ」と思う人が、出てこないかなぁ?
言ってくれる人の出現、心底、望みます。
そうでないと――、
「俺、やっちゃうよ」とは、
口が裂けても言わないので、
谷川さんに馬鹿にされたまま、もっと年を重ねてしまうのが怖い。
「60kgのブランディングが必要です」――と谷川さんは言っている。
Brandって、烙印を押すっていう意味がある。
俺らひょっとして、失格の烙印をおされたんとちゃうの???
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