【Fight&Lifeコラム】Forbes & Town hall/高島学

Fight&Life vol.07

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発売中!




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生まれて初めてフォーブスの日本版を購入した。
知っての通り、この経済誌のカバーを
ズッファ共同オーナーであるフェルティッタ兄弟が飾っている。

 

横文字の雑誌を縦にして読ませるのは、あの色気のないゴシック調の日本語といい、
自分はやっぱり凄く苦手だ――なんて感じていると、
「Ultimate Cash Machine」、総合格闘技UFCは究極の集金マシーンというタイトル。
ちょっと、笑える。


【グローバルな視点に立つビジネス情報誌】

月刊Forbes(フォーブス)日本版


書かれてあることは、う~ん、もともとあまり興味のないことが多かったけど、
ズッファというのが、
イタリア語で「ファイト」という意味だったことも知らない自分を恥じた。
まぁ、話の筋としては、
ズッファがこれまでUFCの投資にどれだけ大金を使ったか、
今、その回収の時期にきているとか、そういう内容なんだけど――
(購入して確かめてください)。

 

ズッファ以前のUFCは、目を狙ったり、かみついたり、ヘッドバットなどの行為は認められないが、レフリーもおらず、ラウンド制やポイント制でもないので、どちらかがギブアップ(※原文ママ)するまで試合は続けられた――だの、ビッグ・ジョンの言葉として「ヘッドバッドをしたり、噛みついたら、その時点で試合はストップ。賞金は相手方に行く。それだけがルールだった」という風に紹介されているのは、参った。

 

そして、アスレチック・コミッションに認可されるため、ロレンツォが「重量別制」、「レフリー制」、「ポイント制」、「ラウンド制」と導入した。その結果、全米32州でこのスポーツは認められるようになったそうだ。

 

う~ん、、、、、同じではないけど、一応、雑誌を作る人間として、
こういう風にUFCのことを報じるフォーブス、
ここに掲載されている他の記事をどこまで信用していいのか――って怖くなってしまう。

 

まぁ、それもしょうがない。米国の記事をそのまま訳して、掲載されているのだから、
僕らが学んだ雑誌作りとは、違う文化が存在するんだろう。

 

でもなぁ、日本語でUFCについての記事を掲載し、総合格闘技という言葉を用いるのなら、ファイターのことを「市場価格は1000億円を超え、選手は血に群がるハエのごとくリングに引き寄せられている」とか、
ファンのことを「古代ローマの剣闘士の戦いを楽しむ観客よろしく」と表現するのは、
いかがなもんかと思うよ、実際。

 

古代ローマの剣闘士、これはきっとグラジエイターのことを言っているんだと思うけど、
グラジエイターって囚われの身にあり、戦うことで生き残っていた選択肢がない人々、つまり剣奴ってこと。
UFCのファンは、選手のことを奴隷扱いしているのかって。

 

血に群がるハエ? ハエはう○こに群がるもんやろうって、どうでもいい文句までいいたくなる。

 

結局、こういう風に形容するのが凄く簡単なんだろう――、格闘技って。
ったくなぁ――。

 

なんだか、お金持ちの成功例を読んで、自分も良い気持ちになれるのか、
そこに何らかの人生のヒントがあるのか、お金が増えるという活字を読んでいると
気持ちが楽になるのか――。
あまりにも、自分には距離がありすぎる雑誌だと感じたまま、
北沢タウンホールへ向かった。

 

K’zファクトリー主催のプロ修斗公式戦。

☆関連記事
【修斗】久保山誉が1年ぶりの復帰戦で勝利、阿部博之も復帰戦で一本勝ち

 

下北で見る格闘技の試合は、他の会場の迫力1・5倍増。
全部がリングサイド。だから、前知識があろうが、なかろうが、
試合はとても面白い。
面白いはず――なのに、
自分は3試合も見過ごしてしまった。
エントランスホールで、おしゃべりが過ぎた。

 

最初はハマジーニョこと、浜島邦明くんと少し柔術界の話。
主に現在発売中のFight&Lifeに載っている、ヒクソンや渡辺孝真さんのインタビューに
関しての話題だった。

 

その後、インターバルを終え、イベントが佳境に入るかというのに、
大石(真丈)さんと、朴光哲と話しこんでしまった。
その内容は、総合格闘技の打撃。
自分はにわか仕込み、エクストリーム・クートゥアーで聞きかじった
ショーン・トンプキンスのレスラーはジャブをすてて、クロス論や
ATTのモハメッド・オワリの後ろ足の向き修正論を彼らにぶつけた。
これも現在発売中のFight&Lifeに載っていることだけど、本当に興味深く
結論の出ない技術論。

 

そして、最後はFight&Lifeには載っていない、BJの足の運び方。
「あれは反則」、「あんなところで左足のヒザはでない」というのは両者の結論。
どうやって、その反則が実現したのかは、皆さんでも考えてみると面白い。
誰がどこのリングに上がるとか、
どこどこが××に買収されるだとか、
誰々はチョメチョメをクビになるとか、、、そういうことも話題になっていいけど、
BJの後ろ足が縦を向いていない、で、前足で膝蹴りを入れることができる。
そんなことを話題にするのも面白い。
なぜ、レスリング出身のファイターが実はケージ際でテイクダウンに苦しむのか。
両足タックルが決まらないのか。
ケージフォースの大会後に、磯野さんからご教示頂いた。
凄く面白い。ぜひ、記事にしたいなと思う……。

 

「どこでやると、強くなれます?」
「×××で練習したいけど、どうですか?」
そんな風に、逆にファイターから聞かれることもある。
できるだけの話はする。
結果、「行ってみます」という選手もいるし、
「俺、そいつらに勝ちたいから他で練習したい」という選手もいる。

 

記者とファイター陣営が、隔離されない身の丈サイズの格闘技。
記事になる、ならないという部分もあるけど、それ以上の実りがある。
やっぱり出来る限り、会場に足を運びたいと改めて思った。
自分が、記者として現役であるためには、彼らの声をきかないと――
と改めて思った次第だ。

 

そうすれば、シルビアがちょっと油断した隙にノゲイラがチョーク攻撃に出た――っていうフォーブスの原稿を、心の底から気にしないで済む自分でいられるかと思う。





【 2008年06月27日 20:12 】

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