【好評発売中!!】
バックナンバーはこちら!!
2年間無敗で13連勝、そのうち9 試合がKO 勝ちと
“地上最強の女子高生”神村の勢いは留まるところを知らない。
KOが少ない女子の試合でこのKO 率は驚異的と言えるだろう。
RENAを前にして神村は言い放った。「勝つか負けるかではなく、
私がどうやってKOするかを見に来て下さい。絶対にKOします」
白黒はっきり付けたい、それが試合へのモチベーションだという。
取材・文_熊久保英幸(GBR)撮影_ t.SAKUMA
──WBCムエタイ・インターナショナル王座奪取おめでとうございます。圧勝でしたね。
神村 ありがとうございます。1Rで終わってしまったから印象はあまりなくて、もっとやりたかったというのが正直な感想です。今回の試合のために凄く練習したんですよ。ヒジ打ちも調子がよかったので出したかったし、本当はいろんなものを試してみたかったんです。
──試合毎に練習がキツくなっているようですね。
神村 はい。8月のGirls S-cup、今回のWBCムエタイ、そして11月もタイトルが懸かった試合なので、どんどん練習内容はキツくなっています。肉体的な面はもちろんですが、精神的な面で年末になっていくにつれて厳しくなっていきますね。
──試合後にはWBCムエタイサイドから、世界タイトルへの挑戦権が神村選手に最優先で与えられることが発表されました。
神村 それは本当に嬉しかったです。インターナショナルでは意味がないと思っていますから。やっぱりワールドじゃないと。私は山木ジムの先輩・天海ツナミさんと約束したんです。キックとボクシングで同じベルトを獲れるのはWBCしかないので、2人で巻けたらいいよねって話をしていました。ツナミさんは絶対に世界タイトルを獲るので、私がインターナショナルだと釣り合わないでしょう(笑)。2人の目標なのできっちりと獲って並びたいと思います。
──しかし、これだけタイトルマッチが続くとベルトに対するモチベーションって上がるものですか?
神村 ベルトによります。誰も知らないようなベルトを獲ってもモチベーションは上がりませんが、今年は価値のあるベルトばかりチャンスを頂いているので、次も絶対に獲りたいと思います。特にRISEのベルトは自分が作ってくださいとずっとお願いしていたベルトなので、自分にとって価値がありますし、モチベーションも上がります。相手どうこうではなく、そのベルトを獲るためにやるって気持ちですね。
──神村エリカのためのベルト?
神村 もちろんそうです。RENA選手が獲っても意味がありません。
──言いますね!
神村 RISEのベルトなので、RISEをホームにしている選手が獲らないと。本当はSBのトーナメントのベルトも、私が獲っても価値が上がるものではないと思うんです。SBの選手が獲って、そこで初めて価値が上がるものだと私は思っています。ホームの選手が獲らないと話題にならないし、せっかく作ってもらった意味もなくなるじゃないですか。そこの看板の選手が獲るからこそ意味があるし、そのために関係者の人たちがみんな動いてくれていると思うので、その期待は絶対に裏切れないというのがあります。
──9月のRISEでRENA選手とリング上からファンに挨拶した時に、「私がRISEルールで負けるわけがないので、勝つか負けるかではなく、私がどうやってKOするかを見に来て下さい」と言ったじゃないですか。よく本人を前にしてあそこまで言いましたよね。
神村 そうですね(笑)。でも、そのくらいの気持ちが本当にあるし、自分が勝つというのは過信ではなく確信としてあります。今まで積み上げてきたものの結果でそういう言葉が出ると思うので、自分的には全然天狗になって言っているわけではありません。RENA選手が強いのは認めていますが、RISEのリングとルールでやるなら私の方が有利なわけで、相手の方にハンデがあるわけです。そこで判定で勝ったって当たり前でしょって言われても仕方がないし、きっちりKOしないとRISEの選手としてのレベルが問われると思っています。
──何か会話は交わしましたか?
神村 いえ、仲良くなんてしていられないじゃないですか。お互いがお互いのホームを背負っている選手なんですから、プライドがあります。
──神村選手にとって、RENA選手とはどんな存在なんですか?
神村 エキシビションマッチをやったことで、2人が戦うことに話題性が出来たのかなって思います。ぶっちゃけ、選手として意識していたわけではないですね。もっともっとレベルが高くて強い選手とやりたいというのが本音です。自分はどんどん世界へ行きたいっていうのがあるんです。最近は少しずつ海外からもオファーが来るようになって、女子だからとか年齢が若いからとかいう枠を越え、やっと自分が一人の選手として評価され始めて来たのかなって実感しているんですね。そこで海外に出て、自分がどれだけ通用するのか試してみたいというのが本音です。でも、日本で話題になるのは自分とRENA選手がRISEのタイトルを懸けてやることだと思います。強い選手と戦うだけがプロではないし、ファンの皆さんが注目してくれるカードを実現させるのもプロとしての役割だと思っています。
──RENA選手はGirls S-cupの世界トーナメントを制し、メディアにも多く取り上げられていて女子格闘家の代表のような選手じゃないですか。それでも意識して
いなかったのはなぜ?
神村 メディアに取り上げられることや有名になることと、強さは違います。それと元々、SB自体を違う競技として見ていたので、やることはないだろうなって思っていました。
──RENA選手を倒さなければ、日本で一番強いと認められないという気持ちは?
神村 どっちが強いかは、試合を見比べてもらえれば分かると思います。自分は世界のベルトを3本持っていますし、RENA選手に劣っているところはないという自信もあるので、私が日本で一番だと思っています。
──では、神村選手自身はRENA戦に全く興味がなかった?
神村 そこまでは言いません。エキシビションだけでは終わりたくないと思っていました。もし、あのエキシビションをやらなかったらあまり意識はしていなかったでしょうけれど、あれをやったことによってちゃんと決着をつけたいという気持ちになったんです。エキシビションだけで終わってしまったら、どちらにも土がつかないし、どっちにもあやふやな感じですよね。白黒つけるからこそ面白いし、キックってそういう競技だと思うんです。
──神村選手がダウンを奪っていますが、所詮はエキシビションという認識ですか?
神村 そうです。ダウンを取ったからといって今回は絶対に勝てるなんて思わないですし、RENA選手もあれから成長しているだろうし、弱い選手だとは思っていないので油断はせずにやります。自分の限界を超えるような試合内容にしたいですね。試合では何があるか分からないというのは自分も経験していますから。どんな局面でも絶対に気を抜かないし、えげつなく倒しに行きたいですね。それが自分の持ち味だと思いますし、自分の売りだと思っています。
──自分でも言われていましたが、神村=KOのイメージですね。
神村 そのイメージが根付いているのは選手として嬉しいですね。男子でも女子でも、KOで決着をつけるのはなかなか難しいと思うんですよ。その中で自分が倒せるものを持っているのは自信になるし、軽量級の選手でもRISEには倒せる選手がいる、とファンに思われることが一番のアピールになりますよね。
──神村選手の戦績を見ると、唯一の黒星があります。安倍基江戦
(2009年12月20日、J-GIRLSのワールドトーナメント準決勝で対戦し、神村がダウンを奪われて敗れた)で何かが変わったというのはありますか?
神村 はい。あの試合までは身体が小さかろうが何だろうが、自分には関係ないと思っていました。自分は絶対に勝てるという凄い自信がありましたね。でも……
続きは本誌vol.27でお楽しみください!
最新号の購入はコチラから!
http://www.fnlweb.com/mtv33/mt-tb.cgi/6752