【Fight&Life PREVIEW INTERVIEW】第1回 辻結花 「世代でひと括りにされるのが嫌。私は今戦っている、ただの辻結花」

【Fight&Life PREVIEW INTERVIEW】

第1回 辻結花

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「世代でひと括りにされるのが嫌。
 私は今戦っている、ただの辻結花」


Fight&Life Webがお送りする新企画。注目の大会、注目の選手を追うインタビュー企画「Fight&Life PREVIEW INTERVIEW」。記念すべき第1回は、2.11VALKYLIEでV一を相手にタイトルマッチに挑む辻結花。女子格闘技の中でもベテランの域に入りながら、それでも今を生きる辻結花に迫った。


――肩の怪我の調子はどうですか?


 まったく問題ないです、驚くほどに。今頃になって、ちゃんと治せばちゃんと治るんだなって勉強しました(笑)。


――今までが無理をしすぎていたのでしょうか。怪我をおして試合をし続けてきて。


 そういうことじゃないんですよ。今回は肩が完全にはずれてしまって、無理をするもしないも、完全に動けなかったんです。でも何もできないから、逆に治療に専念できて。


――すると練習の出来具合は?
 (森)雅絵と片手だけのスパーリングをしたら、雅絵に嫌がられました(笑)。


――体、動かしているじゃないですか(笑)。


 ハハハ、肩を脱臼している相手との練習なんて嫌ですよね(苦笑)。


――なるほど。ヴァルキリーが旗揚げされて、辻選手はケージでの試合を2試合経験しました。もうケージは慣れましたか?


 ケージがどんなもんかは、だいたい掴めました。想像していたものとは違いましたね。ケージのほうが広いと思っていたんですけど、今思えばリングのほうが足が出ちゃうし、ケージのほうが狭く感じます。

――そのあたり、試合に影響した部分は?


 タックルに入った時に、リングだと相手の足が出ちゃうんですけど、ケージだと体勢が高くなっちゃうんですよ。相手の足がケージに着いちゃって。でもテイクダウンは、慣れたらケージのほうがしやすいと思いますね。相手が逃げられないから。


――では、ケージで試合をするのは楽しい?


 ケージの中でパウンドするのが楽しい(笑)。


――やはりそこに行きつきますね(笑)。ただ、前回のV一戦では膝の怪我もあり、相手が下から足を利かせていたこともあり、そこまでパウンドできませんでしたよね。


 そうですね。結局、V一選手と2回試合をすることになったじゃないですか。だから、1回目が前回の試合じゃなくて良かったなって。


――辻選手にとっては大苦戦といえる試合でしたが、そのおかげで面白い試合になったと思います。


 ハハハ。(体の状態が)100%で試合に出るのがいいんですけど、怪我している状態での試合を経験して、すごく経験値が上がりました。自信になりましたね。サービス精神が旺盛なので(笑)、こうやったほうがカッコイイかなと思いながら、無理しないようになんとか試合しました。


――なかなかタックルに入れませんでしたからね。やはりタックルに入れない、打撃で踏み込めないというのは、攻撃の起点を作りづらいですか?


 迷いもあったと思いますね。迷っちゃダメです。


――V一選手の印象は? 


 スポーツマンらしいですよね。肩を脱臼して試合が流れた時も、「お互いベストの状態でやりましょう」と言ってくれて、大感激したんです。

――技術的にはどうでしょうか? 下から腕十字を極めかけられるシーンもありました。

 あれもあの時に経験していて良かったと思います。あれで極まっていたらシャレにならないですけど、素晴らしい経験をさせていただいて。V一選手に限らず、これから対戦するであろう選手は、絶対にああいう形になると思うので。私、プラス思考なんですよ。


――昔からプラス思考でした?


 わりとそうでした。格闘技は嫌いでしたけど。


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――一時期、辻選手がそう言っていた記憶があります。ただ、最近は「格闘技が好きになった」という記事をよく見るようになりました。


 はい。それと今はプロ野球がオフシーズンじゃないですか。シーズン中だと、頭の中の半分はプロ野球のことが占めるんですけど、今はまったくそういうことがない(笑)。今はずっと格闘技のことを考えていますよ。面白いですね、格闘技って。


――格闘技のどんなところが一番面白いですか?


 だまし合い(笑)。


――辻選手に似合っているような気がします(笑)。でも、試合で相手をだませるようになるのは、キャリアの成せる業ですよね。若い頃はとにかくガンガン行けるかもしれないですけど、キャリアを重ねたからこそ、ようやく試合の駆け引きができるようになる。


 もうベテランになったんですかねぇ(しみじみ)。


――辻選手のプロデビューは2001年12月ですから、ベテランの域に入ったと思いますよ。


 早いなぁ。最初はタックルと腕十字とスリーパーしかできなかったですからね。いろんなことができるようになりました。

――前回のV一戦直後は、試合ができることの喜びが涙となって表れました。格闘技が好きになって、試合できる場が無くなることが怖かったですか?


 もう試合できる場が無くなるとか、そういうことすら考えられない。もう生活の一部になっていますからね。今までは試合のために練習していましたけど、今は試合がなくてもずっと練習できます。むしろ病気になったり、交通事故に遭って練習できなくなることのほうが怖いですね。その気持ち、分かりますか?


――なんとなくですが、分かるような気がします。それもまたキャリアのおかげではないでしょうか。何にしろ続けていくと、途中で「なぜ自分はこれをやっているんだろう?」と悩む時期がありますよね。でも、それを突き抜けると、また新しい、楽しい発見ができるものかもしれません。Fight&Life vol.15でも報じましたが、辻選手の戦友ともいえるWINDY智美選手も今、引退などいろいろ悩んでいるようです。

 何を言っているんですか! WINDYらしくないですよ! そんなの私が知っている、私が戦ったWINDYじゃない。何のために格闘技をやっているんですかね?


――では、辻選手は何のために格闘技をやっているんですか?


 今は体を動かさないと気持悪くなるんですよ。最初のアンナ(・ミッシェル・タバレス)戦のあとなんか、寝技で負けてふてくされて、半年ぐらい「寝技なんか嫌い」って、寝技の練習をしませんでしたけどね。最低ですよ、あの時の自分(苦笑)。でも、そういう時代を通ってきていますから。でもね、最近嫌いな言葉があるんですよ。V一選手とか「私の世代が(辻に)誰も勝っていないから、自分が勝ちたい」って言うじゃないですか。「世代」って、何を指すんでしょうね? 別に世代で格闘技をやっているわけじゃないし、世代でひと括りにされるのが、すごく嫌なんです。


――世代闘争って、最近の女子格闘技のテーマでもありますね。たとえば、昨年のジュエルスで行われた藤井惠VS石岡沙織戦とか。

 私は別にベテラン面したくないし、「若い世代、かかってこい」とか、そういうことは全然思わない。関係ないもん。私はただの辻結花、今、格闘技をやっている辻結花なんですから。もともと、世代でひと括りにされたって、仲間意識とかも無いです。仲間意識なんて、闇愚羅の中だけですよ。私の中では、「闇愚羅VS他の道場」という括りはあるけど、世代で括られて仲良しこよしはしたくない。


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――確かに、辻選手が昔のファイターというわけでは決してないですからね。あくまで見てほしいのは、現在の辻結花。


 はい、そうですね。V一選手も、下の世代ではなくて、同じ時代、同じ場所で戦っている相手として試合します。

――分かりました。では最後に、ファンに向けてV一戦での意気込みをお願いします。


 2回対戦する選手は、2回目のほうがいい試合になるんです。アンナとか、WINDYとか。って、2回だけですけど(笑)、勝率100%なので良い試合になると思います。楽しみにしていてください!

 

Tsuji Yuka
つじ・ゆか
1974年12月11日、大阪府出身
身長156cm、体重52kg
プロMMA戦績23勝1敗
スマックガール初代ライト級女王
ヴァルキリー初代フェザー級女王
総合格闘技闇愚羅所属

 

GCMコミュニケーション
「VALKYRIE 04」

2010年2月11日(木・祝)東京・ディファ有明
開場12:30 開始13:00

<決定対戦カード>

▼女子フェザー級(52.2kg)チャンピオンシップ 5分3R
辻結花(総合格闘技闇愚羅/王者)
VS
V一(ヴィー・はじめ/MAX柔術アカデミー&Yogaスタジオ/挑戦者)

▼女子フライ級(45.4kg)初代チャンピオン決定トーナメント 準決勝 3分3R
大室奈緒子(和術慧舟會東京本部)
VS
高木佑子(総合格闘技闇愚羅)

▼女子フライ級(45.4kg)初代チャンピオン決定トーナメント 準決勝 3分3R
玉田育子(AACC)
VS
ハッピー福子(総合格闘技コブラ会)

▼女子ウェルター級(61.2kg) 3分3R
中井りん(修斗道場四国)
VS
佐藤瑞穂(和術慧舟會東京本部)

▼女子フェザー級(52.2kg) 3分3R
SACHI(総合格闘技闇愚羅)
VS
sakura(和術慧舟會東京本部)

▼女子バンタム級(48.5kg) 3分3R
溝口麻美子(ALLIANCE)
VS
森岡 恵(和術慧舟會岩手支部)

<チケット料金>
SRS席10,000円 RS席7,000円
S席5,000円 A席3,500円
※当日券は各500円増し。

<チケット発売場所>
チケットぴあ(Pコード814?474)

<お問い合わせ>
GCMコミュニケーション=TEL:03-3556-6201

【 2010年01月20日 11:27 】

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