【長島☆自演乙☆雄一郎活躍の舞台裏1】「日拳の強さをアピールしたい」と初めて聞いたのは昨年9月/高崎計三





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「Fight& Life」最新号で担当した、長島☆自演乙☆雄一郎の「日本拳法スタイル」についての記事がちょっとした話題になっていてうれしい。……が、この企画、自分から提案したものではなかった。





 宮地編集長に企画のことで話したのは1月も押し詰まった頃。こちらから提案したのは、「自演乙に見る自己プロデュースの大切さ」だった。K-1出場が決まり、入場コスチュームの準備の様子などにからめて彼をここまで押し上げた要因の一つである自己プロデュースについて、考察するというものだった。





 だが、編集長の答えは「それよりも彼について興味があるのは、日拳のことですね。入場のことなんかは他の媒体もやるだろうし、ストレートの印象が強い日拳出身の彼がフックを多用している点なども含めて、取材できませんか」というものだった。それでさっそく、別件の取材で会った長島本人に打診。練習やらプロモーションやらで多忙な中だったが、快諾をもらった。それは何より、以前から「日拳の強さをアピールしたい」と語っていた彼の希望に合ったからでもあった。


 


 記事中にも書いたが、彼のファイトスタイルについては大きく2つの誤解があった。「総合ファイター」で「フック主体」というものだ。確かにキック以前に総合を経験しているし、先日のK-1 MAXでも見られたようにフックを多用するのも確かだ。だが、本人の意識の中ではどちらも違う。それを確認したのは昨年9月、初めてインタビューした時だった。


 NJKF後楽園大会に出場するので、大阪にある魁塾でオフィシャル用に取材したのだったが、「総合出身らしい闘い方ですよね」と振ると、「いや、僕の基本は日拳ですよ。確かに総合もやりましたけど、総合でも日拳スタイルでしたから」との答えだった。さらに、MARS時代から右ストレートで勝ってきたのは見ていたので、これも確認。「得意なのはストレートですね」と。ただし、その後の大会パンフでは「得意技」の項目は「自演行為」になっていたが。


「日拳の強さをアピールしたい」という言葉を彼の口から初めて聞いたのが、その時だったのだ。そこから約半年、ようやくその取材ができた。また、そこで彼が明らかにしているテクニック(の一端)がK-1 MAXという大舞台で実際に生かされていたのだから、タイミング的にもバッチリだったのではないかと思う。編集長の目論見がズバリ当たった形だ。


 実際、彼の中で日拳の占める割合は大きい。大学4年間を費やした部活動なのだからそれも納得なのだが、日拳時代の友人たちとの交流も今でも盛んなようだ。1月14日のMAX抽選会の後、ちょっとした打ち合わせがあって別の場所で長島と合流したのだが、行ってみるとジム関係者の他にも数人、知らない男性がいた。聞いてみると、日拳部の先輩や仲間だという。彼らにとっても長島のMAX出場は、知人が大舞台に出世したということでもあり、また日拳の強さがアピールされる機会という点で喜ばしいことだったはずだ。


 余談だがこの抽選会の時、長島は「魔法少女リリカルなのは」というアニメの登場人物「ヴィータ副隊長」のコスプレで登場していた。が、打ち合わせの時はビシッとスーツ姿。「会見が終わった後の方が、会見らしい格好してるなんて……」と、彼の計り知れなさを改めて思い知ったのだった。しまった、スーツ姿の写真を撮っておけばよかった! ある意味、貴重ショットになったはずだったのだが。


 ともあれ大舞台でその実力とキャラクターを存分にアピールし、一躍“時の人”となった長島。では、ここまでの試合はどうだったのだろうか? 次回からは、「MAX以前」の彼の闘いを振り返ってみることにする。

(Fight&Life vol.11の記事もご一読ください
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【 2009年02月27日 17:31 】

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