【Fight&Life Web アマチュア大会応援キャンペーン第二弾】「11.29-30 BJJアジア選手権を制するのは誰だ!?」Vol.01 石川祐樹

【Fight&Life vol.09】

fl09.jpg  
>>>【Fujisan】で「ちら見する」 
記事の一部を無料でご覧いただけます




sogo%20dvd.jpg
総合格闘技のDVDが豊富!



1112%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97.JPG



2006年、日本では初となるBJJ国際大会「アジア選手権」が行われた。2年ぶりとなる今年のアジア選手権にも、日本のトップ黒帯柔術家が大挙出場するが、そんな注目の選手たちを紹介していくこのコーナー。第1回は“マッチョドラゴン”の愛称で親しまれ、アダルト黒帯ペナ級にエントリーした石川祐樹選手です!


 

取材・文・撮影_亀池聖二朗
text&photo=Shojiro Kameike



「挑戦者の気持ちでやるしかない」

 

――2007年2月に、このトライフォース柔術アカデミー麹町が立ち上がりました。麹町というビジネス街を選んだ理由は何ですか?

石川 柔術は大人と言いますか、いわゆるオジサンと言われてしまうような世代の人が楽しくできる格闘技だと思います。私自身もオジサン世代とか、仕事でバリバリやっていらっしゃる方に柔術をやってほしいという願いがありましたので、あえてこの場所にしました。


――やはり会員はビジネスマンの方が多いんですか?

石川 会員は120名ぐらいいるんですが、学生は2人か3人しかいないですね(笑)。サラリーマンの方とか、この辺は官庁とかも多いし、そういう仕事をされている方が多いです。


――そういう方々も、柔術をやる理由はいろいろあるかと思いますが、モチベーションは高いですか?

石川 最初は週に1~2度、体を動かしたいと、メタボ対策とかで入ってくる方が多いんですね。でも始めてみると「試合も出てみたい」とかって、若い人と変わらないぐらい頑張るんです。週3~4回来るような人も増えてきました。


――なるほど。さて、石川選手といえば、“マッチョドラゴン”の愛称でも分かる通り、筋肉ムキムキの肉体を持っています。いつから身体を鍛え始めたのでしょう?

石川 誰にも信じていただけないんですけど、大学に入ってからなんですよ。


――え? そんなに昔じゃないんですね?

石川 僕は空手部だったんですけど、当時は体重が54kgぐらいしかなかったんですよね。背は低いですし、縦も横も無かったので、身長は伸びないけど横ぐらいは大きくしようと思って大学の時、空手部と同時にウェイトトレーニングを開始しました。


――今もウェイトは続けているんですか?

石川 実は、今はほとんどやっていないんですよ。練習と道場の仕事で忙しくて。でも、割と落ちないですね、なぜか(笑)。


―― 一口にウェイトトレーニングといっても、いろいろな方法がありますよね。近代的なマシンを使うトレーニングや、機械に頼らない昔ながらの方法――石川選手が経験したのはどちらですか?

石川 大学の空手部の時は、木登りをやらされたり、丸太を持ち上げたり、タイヤを引いたり。今はそのトレーニングがベースになっていますね。近代的なトレーニングも好きなんですけど、(道場に吊られてある)ロープに登ったり、そういうのは好きですよ。


――柔術だと、フィジカルトレーニングは必要無いという選手や指導者もいらっしゃるじゃないですか。そのあたり、石川選手はどのように考えていますか。

石川 正直なところ、そんなにいらないかなと思っています、今は。いつも早川(光由)さんを例に出しちゃうんですけど、筋トレだったら、全ての種目で僕が早川さんの2倍が挙げちゃうと思うんですよ。でも、スパーリングになると未だに何もできないし、やっぱりウェイトは必要ないのかな、と。優先順位で考えるなら、技とかバランスとか柔軟性のほうが上に来るんじゃないでしょうか。ウチでも筋トレをやっている生徒さんはあまりいないんですけど、練習しているとそのうち良い身体になってくるんです。だからスパーリングで十分な筋力はつくんじゃないですかね。


――それがノーギ(グラップリング)になるとどうですか?

石川 ノーギだとスピードとパワーの比重が高くなってくるので、すごく力が強い人が得をするというか。ギロチンとか入っちゃえば、あとは捻り上げるだけというところもありますから。


――それが柔術だと違ってくるのは、やはり道衣のおかげですね。ギがあるおかげで、そこまで力を使うことを必要とせず、誰でもできる競技になっているという。

石川 そうですね。誰でもできて、コストパフォーマンスがいいというか。サラリーマンの方が週2回、2年間ぐらい続ければ、結構強くなれる。他の格闘技よりもフィジカルに頼らず強くなって、プロ選手を手こずらせることができるようになる競技だと思いますね。


――強くなるという部分では、以前は石川選手も海外修行を行っていましたよね。今も行きたいという気持ちはありますか。

石川 ありますね。


――早川さんが「日本の道場で、日本人を強くする」というテーマを掲げていますけど、そのあたりの意識は?

石川 僕は紫帯の頃、一番ブラジルに行っていたんですけど、あの頃は歴然とした差があったんですよ。行けば向こうの青帯が、こっちが全く知らないような技をバンバン使ってくるんです。でも今、修行に行く方が少ないっていうのは……これは驕りでも何でもなくて、レベルも近づいてきて、日本人がムンジアルで優勝することも当たり前のようになってきたので、時間とかお金とかいろいろ考えても、日本で頑張れば……と思われる方が増えてきたんでしょうね。


――それだけ日本の柔術が進化してきたんですね。では、今回の試合について伺いたいと思います。まず、アジア選手権(アジアチコ)に出ようと思った理由は?

石川 自分の中では、出られる大会は全部出ようと思っているんですけど、いろいろ怪我とかありまして、怪我とかあってタイミングが合わなかったんですよ。今回も体調は万全ではないんですけど、出られそうだったので出るという感じです。基本的にはIBJJF(国際ブラジリアン柔術連盟)の大きな大会は絶対に出たいと思っていますし、せっかくそれが日本で行われるわけじゃないですか。今のところ「出るのが当たり前」というスタンスで行こうと思っています。


――調整具合もありますし、全ての大会は選べないですからね。今回でいえば、全日本オープン選手権(10月19日、愛知県武道館)に向けて調整していたらアジアチコは難しいし、アジアチコが目標だったら全日本オープンが難しくなるという。

石川 減量があるなら、大会を選んでいくしかないですね。自分も今回は一階級下のプルーマ(アダルト男子はキモノ込みで64.0kg以下)で出ようと調整していたんですけど、ちょっと体調を崩してダメそうだったので、今回はペナ(同67.5kg以下)で行こうと思います。


――やはり一階級の差というのは大きいですか?

石川 すさまじい差がありますね。気にしない人は気にしないし、強い人はガロでもプルーマでも強いので、「関係ないのかな?」って最近は開き直っているんですけど、やっぱりペナとプルーマの差はすごくあると思います。たとえばレーヴィ(同76.0kg以下)とメジオ(同82.3kg以下)、メジオとメイオペサード(同88.3kg以下)よりも、プルーマとペナという差はかなり大きいんじゃないですか。


――格闘技は、軽いクラスになればなるほど1~2kg、それこそ0.5kgの差が如実に影響したりしますからね。ただ、前回のアジアチコで優勝して黒帯に昇格しましたし、ゲンのいい大会ではないですか?

石川 思い出の大会ではありますね。前回は最終試合で、観客とか全然いない状態だったんですけど、自分の道場の生徒さんが残って応援してくれて。最後はいつも試合している廣瀬(貴行)選手に辛くも2-0で勝って、表彰式で早川さんに黒帯を巻いてもらったという、すごく自分の中では思い入れのある大会です。


――国際大会ということで意識も変わりますか。

石川 やっぱり選手にとっては喜ばしいですね。僕もアジアチコが無い頃、ヨーロッパ選手権も無い頃、当時は国際大会といえばブラジルかアメリカに行くしかなかったので、大変でしたよね。今はそれと同じ権威を持った大会が東京であるというのは、お得だというか。東京に住んでいる人は出たほうがいいと思いますよ。


――先ほど名前の出た廣瀬選手を始めとして、出場予定選手の中で気になるのは?

石川 いや~、もう黒帯はみんな強いので、そんなことを言っている立場ではないというのが、正直な感想ですね(苦笑)。第2次申込でペナ級ももっと増えるでしょうし、すさまじいことですよ。ハハハ、体がもつかな?って(笑)。


――優勝へ向けて自信はありますか?

石川 自信は……(苦笑)。4月から試合をしていませんし(4月の全日本選手権に出場し、アダルト黒帯ペナ級で優勝)、それまでも1年以上空いていたので、また挑戦者の気持ちでやるしかないと思っています。今33歳で、「もうそろそろ(引退)なのかな」と思う時もあるんですけど、まだ頑張りたいので、今回が挑戦の道の第一歩。1勝でもできればハッピーですね(笑)。


Ishikawa Yuki
いしかわ・ゆうき
1975年7月1日、福岡県出身
身長163cm、体重65kg
2006アジア選手権 アダルト茶帯ペナ級優勝
2008全日本選手権 アダルト黒帯ペナ級優勝
トライフォース柔術アカデミー麹町代表



トライフォース柔術アカデミー麹町

東京都千代田区平河町1-5-2 青木ビル2F
TEL.03-5356-7266  FAX.020-4665-3079

 

<大会情報>

「アジア選手権2008」
11月29日(土)-30日(日)東京武道館




出場選手募集!

「第1回全日本柔術No-Giオープントーナメント」
2008年12月23日(火/祝)
東京・中央区総合スポーツセンター
大会詳細はこちら



12月下旬発売予定のFight&Life vol.10でもアジアチコ&柔術を大特集! お楽しみに!


【 2008年11月12日 19:15 】

トラックバック

この記事のトラックバックURL :

http://www.fnlweb.com/mtv33/mt-tb.cgi/3603

この記事へのトラックバック

コメント




ログイン情報を記憶しますか?

(スタイル用のHTMLタグが使えます)